漸く長い1日が終わった。
彰子の入浴中には特別なことは何もなく、政宗もキチンと風呂を使えたらしく、シャンプー類が大量に減っているとか、湯船が壊れているとか、そんなことも全くなく、お湯も浴室もきれいな状態だった。恐らく、そこはなんだかんだと頼りになる萌葱がきっちりと指導してくれたようだ。
風呂から上がれば、政宗は読書に飽きたらしく今度はチラシの裏にボールペンで字の練習をしていた。こちらの世界の仮名に慣れる為らしい。
そんな彼が湯上りの彰子の姿に若干目を見開いたのは無理もないかもしれない。政宗の時代からすれば露出度は高いだろう。……BASARA世界で比較すればそれほどではないかもしれない。まつやお市は超ミニ丈だし、濃姫のスリットやかすがの胸元はかなりヤバい。それに比べれば露出度は低い。Tシャツとショートパンツだ。更にショートパンツといっても膝上の五分丈の長さなのだから。
とはいっても一般的な当時の装いからすればかなり見せているほうだろう。真田幸村あたりだったら『破廉恥でござるぅぅぅぅぅ』と叫んでいるかもしれない。
尤も政宗は目を見開きはしたものの、口に出しては何も言わなかったが。
結局、就寝にはまだ早い時間帯ということもあり、政宗もまだ睡魔を感じていなかったらしく、『何かこの時代の娯楽を教えろ』ということでゲームをすることにした。
トランプかオセロかPS2か……と迷い、ゲーム機は説明が面倒そうだし、トランプも2人でやれるゲームなんて限られている。というわけで消去法でオセロをすることにした。これなら頭を使うゲームだし、碁と似たところもあるんじゃないかというわけで対戦することにした。
ほぼ五分五分の勝負を繰り広げ、なんだかんだと2時間ほど対戦し、日付も替わろうかという時間になったのでお開きにして、それぞれ就寝することにした。
「政宗がかーちゃんに夜這いかけるといけないから、俺は政宗の部屋で寝るよ」
ちょっと何処でそんな言葉覚えたんだと言いたくなる萌葱の言葉に頭痛を覚えつつ、なんだかんだと政宗も萌葱と馴染んでいるので深く考えないことにした。因みに今日は布団は彰子が敷いた。明日からは政宗が自分でやることになるが。
真朱・撫子の女の子猫2匹と寝室に戻り、ベッドにダイブする。色んな意味で大変な1日だった。ゆえに彰子は電気を消すや、あっという間に眠りに落ちたのだった。
午前7時。泥のように眠った彰子はすっきりと目を覚ました。
ベッドの上で起き上がるとぐーっと腕を伸ばして深呼吸する。ベッドから降りて窓を全開にし、朝の新鮮な空気を部屋に入れる。初夏に入ろうとする時期の爽やかな風が肌に心地いい。
「よし、今日もがんばろ」
一言呟くと、着替えて部屋を出る。彰子大好きな猫たちも足元に戯れつきながら一緒だ。
政宗はまだ寝ているのか、リビングにはいない。洗面と歯磨きを済ませ、再びリビングに戻ると今度は政宗がいた。如何やら既に起きていたらしい。家主の彰子に気を遣わせぬよう、彰子が起きてくるまでは和室にいたようだった。
「おはよう、政宗さん。よく眠れた?」
「Good morning,彰子。疲れてたからな、ぐっすりだ。我ながら肝が太いぜ」
少々寝乱れて着崩れている浴衣が何気にセクシーな政宗だ。
「まぁ、休めるときにしっかり休むのは戦国武将としては当然のことじゃないの?」
有能な軍人もそうだというし、体は資本だものと彰子は笑う。
「朝食の準備するわね」
今朝の朝食はご飯に味噌汁、出汁巻卵と焼き鮭の予定だ。いつもはパンとコーヒー、目玉焼き程度なのだが、まだ今朝は和食のほうがいいだろうと、昨日食材を買っておいた。ご飯は既に炊きあがっているはずだ。
味噌汁と出汁巻のだしは面倒臭いので粉末の『ほん○し』を使う。鮭はグリルにいれ、卵を溶いてふんわりと焼く為にマヨネーズも少しばかり入れる。彰子の作る出汁巻卵はちょっと甘めだ。味噌汁の具は彰子にとって定番の豆腐と油揚げ。
昨晩の夕食作りと同じように、政宗は少し離れた場所から彰子の料理している姿を見ている。正確には手元だ。余程料理が好きなのだろう。
程なく朝食3品が出来あがり、器に盛り付け、朝食と相成った。
味噌自体は戦国時代にも既にあったものの、味噌汁が一般に浸透するのは江戸時代。和食とはいえ、政宗にしてみれば食卓に並んでいるのは見慣れぬものばかりだったから、食べながらこれはなんだと相変わらず質問は多い。彰子も判る範囲でそれに答え、比較的和やかに朝食は終わる。
「さてと……これからの予定なんだけど」
後片付けを終えてリビングに戻ると、政宗も自室となった和室からリビングへ出てきたところだった。例によって萌葱に指導され、自分が使った布団を畳み押入れに仕舞っていたのだ。仮にも奥州全体を支配するお殿様の尻を叩いて(文字通り猫パンチで)、布団を片付けさせるとは恐れ知らずな猫である。
尤も、猫は犬と違って自分が一番な動物である。よく躾けられている飼い犬は家族の中で自分を下から2番目に位置づけるらしいが、猫は元々々I am No.1!! の動物だ。身分制度なんて知ったことじゃない。況してや政宗は自分の主である彰子に養われている存在だ。しかも新参者。萌葱にしてみれば政宗を自分よりも下位に位置づけるのは至極当然のことで、『政宗は俺の弟分!』と思っているのだ。猫たちの中で一番立場の弱い萌葱が、これで漸く自分よりも下の存在が出来たと喜んでいるのは、猫たちだけの秘密である。
リビングのテーブルに就き、彰子は財布を取り出す。幸いなことに紙幣も硬貨も全種類が揃っている。これで通貨の説明がスムーズに進む。
「今日はこの後、買い物に行くから」
今日はまず、午前中に街に出て買い物をする。政宗が鍛錬をするのに必要なジャージとジョギングシューズ、それから竹刀を購入予定だ。その際にバスの乗り方も説明するし、信号やらなんやらの交通ルールもある程度説明出来るだろう。
その後一旦戻って、今度は近所のスーパーに食料品の買出しと、それに合わせて近所の公園を案内する。早朝ならそこで素振り程度は出来るはずだ。
彰子がそう説明すると、政宗は驚きながらも嬉しそうな表情をした。
「鍛錬が出来るのか?」
「やらないと体が鈍るでしょ? それじゃ元の世界に戻ったときに拙いだろうしね」
刀を持ち歩くことは出来ないと聞いていたから、鍛錬は出来ないだろうと思っていた。昨晩、彰子から腹筋や腕立て伏せ、ランニングなどの『トレーニング』については聞いており、それで我慢するしかないと思っていたのだ。刀を振るうことは出来ないと。しかし、彰子はその点も考えてくれていたのだ。
「竹刀……この時代には剣術が一種のスポーツ……んっと、運動競技になってるんだけど」
競技で判るだろうかと思いつつ、彰子は説明する。要は戦場に出る為の剣術としての鍛錬は出来ないが、『スポーツである剣道としての素振り』であれば問題ないだろうというわけだ。
「Thanks,彰子」
自分の立場を慮って色々と策を立ててくれた彰子に、政宗は純粋に感謝の念を抱いた。
「Not at all.気にしないで」
政宗にしてみれば、元の世界のことが気になって仕方ないだろう。戻れない焦りも生まれるに違いない。そんなときに発散させるものがあれば……と思ったのだ。それに完全に同じとはいえないものの、元の世界と同じような生活が出来れば、少しは気が楽になるのではないかという考えも彰子にはあった。
「じゃあ、次にこっちの通貨について説明するね」
彰子は微笑んで次の話題へと移ることにした。
小1時間ほど、通貨や交通ルール、買い物の仕方などを説明し、漸く出かけることになった。
幸い使っていない財布(福引で当てた紳士物のブランド品)があったので、それを政宗に使ってもらうことにする。
その財布に説明で使った1万6000円の紙幣(つまり各種1枚)と500円硬貨1枚、100円硬貨4枚、50円硬貨1枚、10円硬貨5枚を入れる。政宗の所持金は合計1万7000円だ。きっちり小銭を渡しているのは、バス代を自分で払う体験をしてもらう為だ。
これで準備は凡そ整った。彰子も普段着から着替え、戸締りはじめ外出の準備を済ませる。あとは……
「政宗さん、これ使って」
「What?」
彰子が差し出したのは昨日買ってきておいたサングラスだ。かなり色が濃く、かけてしまえば傷跡は全く見えなくなるだろう。実際に自分で掛けて鏡で確認しても、全く自分の目が見えなかったから大丈夫なはずだ。
「その眼帯、目立つからね。これにすれば右目も隠れるし。このサングラスは誰でも使うから、そのほうがいいと思って」
右目がこの政宗にとってトラウマになっているのか、それを克服しているのか否かによって、今日の外出はなしになるかもしれない。それどころか、折角信頼し始めてくれているのに、それを無にしてしまうかもしれない。
「ああ、Sorry.気を遣わせたな」
だが、政宗はあっさりと頷き眼帯を外した。見ないほうがいいのだろうと思いながらも、彰子は如何しても政宗の顔から視線を外せない。
「Ladyに見せるようなもんじゃないんだがな。汚ねぇだろ」
政宗はそう苦笑する。窪んだ眼窩は眼球がないことを示し、天然痘の痕が爛れた皮膚として残っている。成長につれて皮膚も伸び、随分薄れているが。
「この傷は政宗さんが大病に打ち勝った証だから、汚いとか言ったら傷に失礼でしょ」
用意しておいた言葉だった。とはいえ、彰子の心からの言葉でもあった。
疱瘡──天然痘は致死率40%にもなるという病だ。かつては一国を滅ぼす遠因となったことすらある。それほどの病、しかも右目失明という後遺症を残したほどの重症だったのだ。命が助かったのは奇跡に近かったのではないだろうか。傷跡はその命の代償。政宗が病に打ち勝った何よりの証左。彰子はそう思っている。
「オレが大病に打ち勝った証……なるほどね」
幼い頃はこの傷の所為で辛い思いもした。それを救ってくれたのは厳しくも温かい傅役の存在だった。隻眼というハンデに負けないように己を律し、鍛え、今の自分がある。だから政宗にとってこの隻眼は忌むべきものではなかった。
但し、それと見た目の醜さは別物だ。特に女性にとってはこの落ち窪んだ眼窩と皮膚は醜悪なものでしかないだろう。
「確かにそうだな。この傷があるから、オレはここまで来た。これがなかったら甘やかされた馬鹿殿だったかもしれねぇな」
「俺様な馬鹿殿って最悪だよね。そうならなくて良かったじゃない。で、これはこう使うの」
彰子は背伸びをして政宗にサングラスをかける。
「視界は大分暗くなっちゃうけど……問題ない?」
「Ah……これくらいならNo problemだな」
そう言いながら、政宗は何故か心が軽くなっていることを自覚した。
昨日この世界にやって来てから、彰子の前では一度も眼帯を外していない。醜いものを見せるものではない──ただそう思っていただけだった。否、そう『思っていただけ』と思っていた。
けれど、密かに恐れていたのかもしれない。この傷を見て彰子が嫌悪感を示すことに。もしこの傷を見て彰子が恐れの混じった目で自分を見たら……そう考えただけで遥か昔に塞がったはずの傷がじくじくと痛むような気がした。遠い昔の、優しかったはずの人の蔑みの声が聞こえた気がした。
だが、傷を見ても彰子の態度は変わらなかった。まるで『今日もいい天気ね』とでもいうような、なんでもない明るい『普通な』口調で政宗の傷跡を肯定したのだ。
歴史を知る彰子は『伊達政宗』が如何して隻眼になったのかも、それによって母からどんな仕打ちを受けたのかも知っているのだろう。だからこそ、今までこの眼帯のことには触れなかった。そしてサングラスを差し出すときに迷っていたことにも気付いた。恐らく自分を思い遣るがゆえの迷い──彰子の優しさなのだろう。それが嬉しかった。自分の言葉に冗談のように返し、先に進んでくれたことも。
「じゃあ、出かけようか」
「そうだな。この時代の街並みが楽しみだぜ」
さり気ない気遣いを見せる彰子に、政宗は自分の心が傾いていくことを感じていた。
マンションを出て、バス停まで歩く。たったそれだけのことなのに、政宗にとては驚きの連続だった。自動で上下に動く箱(エレベーター)、勝手に開き閉じる透明な玻璃の扉(自動ドア)。土よりも硬く何処までの続く切れ目のない一枚岩で被われた地面(アスファルト)。全てが驚きだった。
広い道を鉄で被われたカラクリで動く乗り物──自動車というと猫たちに教えられていた──も、様々な髪型に衣装の傾奇者擬きの人々も全てが珍しく刺激的だった。
バスに乗ってもその速さに驚く。こんなにも早く走っているのに、少しも揺れない。牛の数十倍も大きいのに、馬よりも──奥州の駿馬よりも速い。尤もそれを聞いた彰子はアニメを思い出し、『何を言うか。躑躅ヶ崎館から信貴山城まで一晩で駆け抜けたくせに』と心の中で呟いた。山梨県甲府市から奈良県生駒郡まで400Kmはあるはず。特急と新幹線を乗り継いでも6時間近くかかるのに、馬で! どんだけ速いんだよ、馬!! 確かに馬の最高速度は時速90kmだというから、それでずっと走ることが出来るのならば不可能ではないが、普通に考えて潰れるんじゃないのか、馬。
そんな彰子の内心の突っ込みに政宗が気付くはずもなく、表情には出さないものの、好奇心に目を輝かせて窓の外を見ている。
「あれは何だ?」
「なんであんな奇天烈な格好してるんだ?」
「あれは……?」
「Oh,Crazy……」
ボソボソと彰子に話しかけ質問してくる。声を潜めているのは流石に大人の配慮だが。
彰子も声を低くしてそれに答えているが、周囲に会話内容が漏れないようにかなり顔を寄せ合っている。傍から見れば仲の良いカップルだろう。言葉を飾らずにいえば人目を憚らずいちゃついている馬鹿ップルに見えるに違いない。
(キャップ被ってきて良かったかも……)
再び彰子は内心で呟く。何処にどんな目があるのか判らない。休日の繁華街に行くのだ。知り合いがいるかもしれない。
一応彰子は学校内ではそれなり有名人だ。2年連続で生徒会役員を務めていることから、ほぼ全校生徒が彰子の顔と名前は知っている。彰子と忍足のことは殆どの者が知っている謂わば学内公認の仲でもあるから、誰かに政宗といるところを見られたら厄介かもしれない。忍足は学内でも人気者だから、彰子はやっかまれる立場でもあるのだ。
何しろ、サングラスで顔を隠していても政宗はかなり格好いい。おまけに流石は奥州筆頭。華がある。ぶっちゃけ目立つ。オーラが出ている。必然的に隣にいる彰子にも視線は向けられる。相当恥ずかしい。
(早いとこ、政宗さんにこっちに慣れてもらって、叔父さんが来てるって報告しよ……)
そうすれば少なくともコソコソと行動しなくても良くなるはずだ。恋人にも友人たちにも、嘘をついて隠し事をするのは苦手だ。胃が痛くなる。そもそも妙に鋭いヤツらなのだから、彰子が隠し事をするなんてことは相当難しい。『叔父』という嘘をつくことにはなるが、これは仕方ない。政宗の存在そのものを隠すよりはかなりマシになるだろう。
そんなことを考え、知らず知らずのうちに彰子は溜息を漏らしていた。それに政宗が気付き眉間に皺を寄せたことも知らずに。
漸く目的地に着き、まずは行きつけの大型スポーツショップに向かう。そこで政宗のトレーニングウェアとジョギングシューズを購入した。残念ながら武道系の道具は扱っていないということで、竹刀は専門店に行かなくてはならなかったが。
取り敢えず、目的のものを無事購入し、折角ここまで来たのだから何か買い物でもしようかと思ったが、人の多さに彰子も政宗もうんざりしていた。ランチにちょうどいい時間でもあったが、どの店も混んでいるから、早々に帰ることにした。
漸くマンションに帰り着いたときには彰子も政宗もかなり疲れていた。やはり人の多い休日に繁華街などに出かけるものではない。
「あ、買ったものは政宗さんのばっかりだから、全部自分の部屋に仕舞っておいてね」
買った荷物は全て政宗が持っている。初めは彰子が持っていたのだが、『女に持たせるわけにはいかねぇ』とフェミニストぶりを発揮してくれたのだ。お金は全て彰子が出して政宗の物を買ってくれたのだから、それくらいはして当然だというわけである。
「OK.しかし……済まないな。オレの為に散財させて」
「気にしなくていいって。政宗さんが無事帰ったら私が使うし。まぁ……下着は無理だけど」
ジーンズや靴も無理だろうが、それ以外は彰子が着ても少々大きいくらいで部屋着にする分には問題ないだろう。だから政宗が気にする必要はないのだと彰子は笑う。
「Thanks」
彰子がそう言ってくれるのであれば、政宗としても必要以上に申し訳なさがれば逆に彰子に対して失礼になるだろう。政宗は素直に礼を言い、この恩には何らかの形で必ず報いたいと思う。尤も今現在の政宗に出来ることなど殆どないのだが。
政宗が和室に荷物を仕舞いに行き、彰子は昼食の準備を始める。昨晩と今朝の残りご飯と冷蔵庫のくず野菜、使い残しの鶏肉、それから卵で焼き飯を作ることにした。それに朝の味噌汁が残っているから、その2品でいいだろう。日曜のランチ──大抵はブランチになるが──はいつも冷蔵庫の整理をかねたメニューになる。
彰子が調理を始めると、例によってまた政宗が観察に来た。そうなると……『立ってるものは何でもでも使え』がモットーの彰子である。
「政宗さんも、やる?」
「いいのか?」
なんて嬉しそうな顔するんですか、筆頭……。余りの笑顔に彰子は微かに頬を引き攣らせ心の中で突っ込んだ。
「お野菜切ってくれると助かるかなーと」
「OK.任せろ」
いそいそと手を洗う政宗に、人参・ピーマン・玉葱を渡す。切り方は短冊切りとかみじん切りとか言っても判らないだろうな……と判断し一旦彰子が少量ずつ切り手本を示すことにした。
包丁を持ち野菜を切っていく政宗は、お手伝いを任された子供のように嬉々とした表情をしている。政宗の横で炒り卵を作りつつ彰子はお母さんになった気分だ。
政宗は野菜を切っただけでは満足しなかったらしく、『もっとやらせろ』オーラを出した為、結局彰子が横についてあれこれ指示をしながら、政宗がほぼ9割の調理をしたのであった。流石に味付けは彰子がやったのだが。
そうして、2日目の前半も漸く終わりを迎えたのだった。