女優or俳優

女優を俳優と表現することに違和感を覚えるというネット記事を見て思ったこと。

確かに最近『女優●●』じゃなくて『俳優〇〇』っていうこと増えたなと感じてた。なんかジェンダーレスな呼称増えたなーと。

まぁ、スチュワーデスがキャビンアテンダントに変わったり、看護婦が看護師になったり、保母が保育士になったり、色々変わってるよねぇ。

ビジネスマンがビジネスパーソンになったり、OLって言葉が使われなくなったり……なんか言葉狩りみたいにどんどん変わって行ってるなあというのは21世紀になったあたりから感じてた。

でもさー、英語とか海外の言葉だって男性形と女性形あるやん。アクターとアクトレス、スチュワードとスチュワーデスとか。

なお、一応Manには『人』という意味もあるらしい。これは日本語訳だから、本当に英語圏で女性を含む意味として使われてるのかは判らないけど、私はビジネスマンとかサラリーマンとかのマンは人という意味で捉えてたなー。

 

で、ふと思ったのが、英語とか外国語はKingとQueenとかemperorとempress、Kaiser(Caesar)とKaiserinとか、男性と女性で言葉違うよね。明確に違うのはKingとQueenだけだけど。

でも、日本って、天皇に関しては男性も女性も天皇って言葉だけだよね。皇太子も東宮(春宮)だから男女の別ないし。あれ、女性天皇ってほぼ中継ぎで急遽即位だから春宮時代ってあったっけ…。ああ、称徳天皇は春宮時代あったか。

親王と内親王、王と女王と皇族内での区別はあったけど、トップは女帝であっても『天皇』。

実は、密かに日本って一番男女差別がなかった国なんじゃないかと思ってる。男尊女卑傾向が高くなったのって江戸時代以降らしいしねー。飛鳥奈良は表舞台には出なくとも政治の実権を女が握ってたっぽい時期あるし、平安貴族の出世はどこの家の婿になるかにかかってるし(藤原道長は源倫子と源明子を妻にしたからあの栄華があったとも言われてる)、武家社会でも女性は家を守るってことでそこまで地位は低くなかったようだし。刀自・大刀自ともなれば男より権力というか影響力あったっぽいしねー。

そもそも主神様が女神なんだから、男尊女卑思想は生まれにくいはずなんだよねー。儒教の影響か、江戸時代には天照大神を男神ってする主張もあったっぽいけどー。

 

だいぶ話が獲っ散らかったけど、言語は文化であり伝統であり歴史だから、無理に現代の男女差別撤廃撤廃!!なジェンダーレス思想に合わせることないと思うんだよなー。俳優・女優じゃなくて男優・女優って言えばいいだけだし。

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