病弱な妹、ですか……

デルフィーナ

スティヴァレッティ侯爵家の長女。
17歳。
銀糸の髪と夜空色の瞳を持つ、月の女神にもたとえられる怜悧な美女。
冷静沈着で聡明、侯爵家の令嬢として十分な教養と判断力を備えている。
病弱な弟チェレステを幼いころから大切にしており、彼のために嫁入りではなく婿を迎えて分家を興す道を選んだ。
フィリッポとは暫定的な婚約関係にあったが、彼が自分を見下し、侯爵家の事情を理解しようともしないことを冷静に見抜いていた。
フィリッポがチェレステを妹と勘違いして婚約者を乗り換えようとした際にも、取り乱すことなく対応。
のちに公爵令息セヴェリーノと結婚し、公爵夫人として夫を支える賢夫人となる。


チェレステ

スティヴァレッティ侯爵家の嫡男。
14歳。
幼少期から病弱で社交界に出ることが少なく、蜂蜜色の髪と新緑の瞳、儚げで愛らしい容姿から「春の妖精」と呼ばれていた。
そのため、男女どちらにも使われる名前も相まって、フィリッポからは完全に妹の令嬢だと誤認されていた。
実際は聡明で機転が利き、何より姉デルフィーナを深く慕っている。
フィリッポが姉を蔑ろにして自分を利用しようとしていると察すると、あえて彼の思惑に乗り、巧妙な罠へと誘い込む。
病弱だった身体も成長とともに回復し、成人するころには鍛えられた美丈夫へと成長。
侯爵家の後継者として、姉を支えながら自身の道を歩んでいく。


フィリッポ

アキッリ伯爵家の三男。
17歳。
デルフィーナの暫定婚約者として侯爵家に婿入りする予定だったが、自分を実際以上に有能だと思い込んでいる。
侯爵家の教育を当主代理としての教育だと勝手に解釈し、病弱なチェレステを「名ばかりの当主」と決めつけ、将来は自分が実権を握れると考えていた。
さらに、愛らしいチェレステを女性だと思い込み、デルフィーナよりも自分に従順な彼女を妻にすれば都合がいいと考える。
周囲の警告や使用人たちの態度にも気づかないほど思い込みが激しく、最終的にはチェレステの正体すら見抜けないまま罠に落ちる。
身勝手な打算と無知によって婚約を失い、その後は平民となる。