テンプレなざまぁ男子のテンプレな後悔と自分のための謝罪

シャンタル・ミレイユ・ド・デュラフォア&オクタヴィアン・ピエリック・ド・デュラフォア

シャンタル
元ビュフォン侯爵家令嬢。かつてラガルド伯爵家嫡男ナルシスの婚約者だったが、彼が男爵令嬢アンナとの「真実の愛」に目覚めたことで、卒業祝賀会の場で婚約破棄を宣言される。しかし、それはアンナの自作自演による冤罪であり、ナルシスとアンナの不貞も明らかになったことで、シャンタルは何の瑕疵もなく婚約を解消。のちにデュラフォア侯爵オクタヴィアンと結婚し、侯爵夫人となった。
穏やかで雅やかな立ち居振る舞いと柔らかな物腰を持つ一方、芯は強く、自分の身を守るための備えを怠らない聡明な女性。ナルシスとの婚約も恋愛感情ではなく、家格や家族との距離などを考慮して受け入れただけで、彼を恋愛対象として愛したことは一度もない。
現在は夫オクタヴィアンを深く愛し、継子のエヴリーヌやリュシアン、そして自身が産んだアナイス、レオンとも良好な親子関係を築いている。
ナルシスの身勝手な復縁要求にも感情的に取り乱すことなく、淡々と現実を突きつける強さを見せる。

オクタヴィアン
デュラフォア侯爵家当主。若い頃は「紅顔の美少年」と謳われ、成人後もその美貌で社交界を賑わせた名家の侯爵。現在は年齢を重ねたことで渋みと威厳が加わり、細身ながら鍛えられた体躯を持つ美丈夫である。
5年前、王立学院の卒業祝賀会で婚約破棄という冤罪茶番に巻き込まれたシャンタルと出会い、彼女を案じたことをきっかけに交流を深め、半年後に結婚した。妻シャンタルを溺愛しており、その愛情は非常に深い。エヴリーヌとリュシアンにも惜しみない愛情を注ぎ、シャンタルとの間にアナイス、レオンの二人の子をもうけ、現在は六人家族で幸せな家庭を築いている。家族の仲は極めて良好で、後妻と継子という関係を感じさせないほど。
普段は穏やかで家族思いの父親だが、妻や家族に無礼を働く者には容赦がない。ナルシスに対しても露骨な侮蔑を隠さず、侯爵家当主としての威厳を見せつける。


エヴリーヌ・コラリー・ド・デュラフォア&アナイス・アルレット・ド・デュラフォア

エヴリーヌ
デュラフォア侯爵家の第一子で長女。17歳の侯爵令嬢で、王立学院高等科に在籍している。華やかな美貌と高位貴族令嬢らしい優雅な立ち居振る舞いを身につけているが、家族からはその内面を「食虫花」と評されることもある。相手が無礼者と判断すれば、淑女の笑みを浮かべたまま容赦なく追い詰める度胸と覇気の持ち主。
12歳のとき、王立学院入学前の茶会で当時高等科の最上級生だったシャンタルと出会い、その人柄と美しさに一目惚れ。以来、シャンタルを理想の貴族令嬢として敬愛してきた。父オクタヴィアンがシャンタルに惹かれていることに気づくと、自ら父を連れて彼女を慰めに行き、二人の結婚のきっかけを作った。現在はシャンタルを実母以上に慕い、「お継母様」と呼んで深く敬愛している。
ナルシスの非常識な復縁要求に対しては、家族を侮辱する者として毅然と対峙。妹アナイスを溺愛するなど、家族愛が非常に強い少女でもある。

アナイス
デュラフォア侯爵家の次女。まだ1歳の幼い少女で、オクタヴィアンとシャンタルの間に生まれた愛娘。母親であるシャンタルによく似た愛らしい容姿を持ち、家族全員から溺愛されている。特に姉エヴリーヌからは強烈なシスコンぶりを発揮されており、エヴリーヌの膝の上で楽しそうに過ごしている。
兄リュシアンやレオンからも大切にされ、六人家族の中で皆の愛情を一身に集める存在。幼いためまだ自分の意思や性格が物語の中で大きく描かれる段階ではないが、家族の仲睦まじさを象徴する存在でもある。
ナルシスが侯爵家を訪れた際にも、家族の一員として母シャンタルたちと共に応接間に姿を見せる。彼女を抱き上げるエヴリーヌの蕩けそうな表情や、家族から向けられる温かな眼差しからも、デュラフォア家がいかに仲の良い家庭であるかが伝わってくる。今後どのような令嬢へと成長していくのかが楽しみな、侯爵家の末娘。


リュシアン・クロード・ド・デュラフォア&レオン・アロイス・ド・デュラフォア

リュシアン
デュラフォア侯爵家の長男。15歳。高位貴族の嫡男として相応しい聡明さと礼儀、周囲への気配りを備えた少年で、姉エヴリーヌとは仲の良い姉弟。母となったシャンタルのことを姉同様に深く慕っており、彼女を「母」として心から敬愛している。年齢の割に冷静で観察力が高く、家族に害をなす者には強い警戒心を向ける。特にシャンタルを冤罪に陥れ、現在もなお彼女に迷惑をかけようとするナルシスには強い敵意を抱いている。隣室の「覗き見部屋」からナルシスの話を聞いていた際にも、彼の自己中心的な言動に呆れ果てていた。
一方で、3歳の異母弟レオンを膝に乗せて可愛がるなど、弟には非常に甘い。
幼い弟妹を溺愛する優しい兄でもあり、家族と過ごす時間を大切にしている。
家族の中では比較的常識的な立場にいるものの、シャンタルや弟妹への愛情が強いあまり、時折姉と同じく過保護な一面を覗かせる。

レオン
デュラフォア侯爵家の次男。3歳。オクタヴィアンとシャンタルの間に生まれた男の子で、家族からは「レオン」と呼ばれ可愛がられている。幼いながらも家族の輪の中でのびのびと育っており、愛らしい仕草や言葉で周囲を和ませる存在。兄リュシアンにとても可愛がられており、ナルシスが侯爵家を訪れた際には、リュシアンの膝の上に座って一緒に様子を見守っていた。リュシアンがナルシスの非常識さに呆れて「凄いなぁ」と漏らした際には、「ねー」と首を傾げながら同意するなど、本人に自覚はないものの場を和ませる可愛らしさを発揮している。
異母兄姉、両親からも深く愛されており、家族全員にとって大切な存在。特に年上の兄姉からは弟として溺愛されている。まだ3歳ということもあり、物語では主に侯爵家の幸福で温かな家庭環境を象徴する存在として描かれている。


ナルシス・ロジェ・ド・ラガルド

ラガルド伯爵家の元嫡男。
王立学院卒業までは次期伯爵として将来を約束された身だったが、男爵令嬢アンナとの「真実の愛」に目覚め、婚約者だったシャンタルに冤罪を着せて婚約破棄を宣言。
その企みが完全に覆され、自身とアンナの不貞が明らかになったことで婚約はナルシス有責で破棄され、廃嫡された。
自分の美貌と魅力に強い自信を持ち、自分が望めば周囲は当然その通りに動くと考える極端な自己中心的人物。
婚約も自分が申し込んだから成立したのだから、破棄後の復縁も自分の望み通りになると思い込んでいる。
シャンタルへの愛を口にするが、その実態は彼女を取り戻せば自分の社会的地位や経済状況まで元に戻るという身勝手な打算に近い。
5年後、シャンタルがデュラフォア侯爵夫人となったことを知り、彼女を「救う」と称して侯爵家へ押しかける。
しかし、シャンタルから「一度も恋愛感情を抱いたことはない」と明言され、ようやく自分の思い込みに気づく。
その後、平民として開拓地へ送られるが、最後まで自分の境遇を嘆き、美貌が台無しになることを気にするなど、根本的な反省には至っていない。